弁護士向け事件管理システム比較【2026年最新】機能・料金・選び方を徹底解説
弁護士向けの事件管理・案件管理システムは、近年多くのサービスが登場しています。「どれを選べばいいのか分からない」「各サービスの違いが知りたい」という声は少なくありません。
本記事では、2026年現在利用可能な弁護士向け事件管理システムを網羅的に比較し、機能・料金・特徴を整理します。事務所の規模や業務スタイルに合った最適なシステムを選ぶための参考にしてください。
事件管理システムを選ぶ前に確認すべき5つのポイント
システム選びで失敗しないために、以下の5つの観点で比較することをお勧めします。
- 料金体系 — 弁護士1名あたりの月額コスト。事務員アカウントの追加料金の有無。最低利用人数の制約
- 機能の充実度 — 事件管理だけでなく、OCR・全文検索・書面作成支援・タイムチャージなど実務で必要な機能があるか
- 使いやすさ — ITに詳しくないスタッフでも使えるか。導入にどれくらい時間がかかるか
- セキュリティ — クラウドの場合、データの暗号化、バックアップ体制、アクセス制御が十分か。日弁連の「弁護士情報セキュリティ規程」(2024年施行)への対応
- サポート体制 — 導入時のサポート、問い合わせ対応の質と速度
これらの観点を踏まえて、各サービスを見ていきましょう。
弁護士向け事件管理システム 料金比較表【2026年最新】
まず、各サービスの料金を一覧で比較します。
| サービス名 | 最低月額(税別) | 無料プラン | 無料試用 | 初期費用 | 事務員アカウント |
|---|---|---|---|---|---|
| LegalWin | 1,480円/月〜 | あり(事件30件) | 7日間全機能 | なし | 無料 |
| 他社サービス1 | 4,980円/月※ | あり(事件30件) | 無料プランで可 | なし | 2名まで無料 |
| 他社サービス2 | 1,000円/月〜 | なし | デモ環境あり | なし | 弁護士と同額 |
| 他社サービス3 | 要問い合わせ | なし | 要問い合わせ | 別途 | 要問い合わせ |
| 他社サービス4 | 要問い合わせ | なし | 2週間 | 別途 | 要問い合わせ |
| 他社サービス5 | 15,000円/月※※ | なし | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| 他社サービス6 | 買い切り型 | なし | 要問い合わせ | ライセンス費+導入費 | 別途ライセンス |
※ 料金は2026年3月時点の各社公式サイト掲載情報に基づきます。最新の料金は各サービスの公式サイトでご確認ください。
※ 税込・税別の扱いはサービスにより異なります。本表では可能な限り税別表示で統一しています。
※ 事務所プラン(3名以上)で割引あり。10名の場合1人あたり約3,130円/月。
※※ 案件管理+(法律書籍2,000冊以上)+オンラインセミナーの3点セット価格。案件管理単体での販売は現在なし。
機能比較表
| 機能 | LegalWin | 他社サービス1 | 他社サービス2 | 他社サービス3 |
|---|---|---|---|---|
| 事件管理 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 利益相反チェック | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| スケジュール・期日管理 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 事件記録OCR・全文検索 | ◯ | × | ◯ | × |
| 通帳OCR(破産管財・後見) | ◯ | ▵ | × | × |
| 訴状作成支援 | ◯ | ▵ | × | × |
| DOCX編集(クラウド上) | ◯ | × | × | × |
| タイムチャージ管理 | ◯ | ▵ | ▵ | ◯ |
| AI機能 | ◯ | ◯ | × | ▵ |
| 会計・売上管理 | ◯ | ▵ | ▵ | ◯ |
| Googleカレンダー連携 | ◯ | ◯ | ▵ | ▵ |
| モバイルアプリ | ▵ | ▵ | ◯ | ▵ |
◯=対応 ▵=一部対応/オプション ×=非対応
太字の◯はLegalWin独自の機能(他社に同等機能なし)
サービスのレビュー
1. LegalWin(リーガルウィン)
現役弁護士が開発 — OCR全文検索と圧倒的低価格の実務特化型システム
LegalWinは、現役の弁護士(非常勤裁判官・弁護士会副会長経験者)が自らの実務経験をもとに開発したクラウド型事件管理システムです。「使いづらいのに高い」という従来の弁護士向けシステムへの不満から生まれたサービスで、月額1,480円(税別)から利用でき、事務員アカウントは無料という業界でも突出した低価格を実現しています。
LegalWinの強み
- 事件記録OCR・全文検索:PDFをOCR処理してクラウド保存し、全事件の記録を横断検索可能。「あの書面のあの記載」を瞬時に見つけられる
- 通帳OCR機能:破産管財事件や後見事件の通帳を読み取り、月別収支や大口取引を自動集計
- 訴状作成支援:200以上の請求の趣旨の参考例から選択でき、訴状のひながたを出力
- LegalWinドキュメント:クラウド上でdocxファイルの閲覧・編集が可能
- 圧倒的低価格:スタータープラン月額1,480円(税別・年額払)で事件数無制限。事務員アカウント無料、金銭出納帳機能も当然付いています。
- 無料プラン:事件30件まで無料。まず試してから判断できる
- マニュアル不要の使いやすさ:電話しながら片手で操作できるシンプルなUI
LegalWinの注意点
- 一般民事事件を主な対象として設計されており、企業法務特化の機能は限定的
料金プラン(税別)
| プラン | 年額払い(税別) | 月額払い(税別) | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| フリー | 無料 | 無料 | 事件30件まで、基本機能 |
| スターター | 1,480円/月 | 1,980円/月 | 事件数無制限 |
| ベーシック | 2,980円/月 | 3,480円/月 | 通帳OCR、PDFの全文検索、クラウド上でdocx編集 |
| プレミアム | 4,980円/月 | 5,480円/月 | AIモード検索、個別導入サポート、書式カスタム |
事務員アカウントは全プラン無料。弁護士5名以上のPremiumプラン年額一括契約でボリュームディスカウントあり。登録から7日間は全機能を試用可能。
2. 他社サービス1
現役弁護士開発 — 無料プランあり、ChatGPT連携のモダンなシステム
現役弁護士が開発した案件管理クラウドシステムです。「イベント」(電話メモ・裁判情報・タスク等)を事件に紐づけて管理する独自のアプローチが特徴です。
強み
- 無料プラン:事件30件まで利用可能。基本機能は全て使える
- 秘書(事務員)アカウント:個人プランでは2名まで無料。事務所プランでは追加費用なし
- ChatGPT、Google、Microsoft、LINE、Chatwork、Dropboxなど多数の外部サービスと連携
- 書面テンプレートの自動入力・一括インポート機能
- 5分で初期設定が完了するシンプルさ
注意点
- 有料の個人プランは月額4,980円の1択で、中間の選択肢がない
- 事件記録のOCR・全文検索機能は非対応
- 通帳OCR機能はあり(後見事件限定)
料金プラン
| プラン | 月額 | 年額 | 秘書アカウント |
|---|---|---|---|
| 無料プラン | 0円 | — | — |
| 個人プラン(プレミアム) | 4,980円 | 49,800円 | 2名まで無料(3名目〜月額1,000円/名) |
| 事務所プラン | 弁護士数×4,980円 | — | 追加費用なし |
※ 公式サイトに税込・税別の明記なし。初期費用は全プラン無料。事務所プランは3名以上の登録で特別割引あり(公式FAQ記載例:10名の場合月額31,300円、1人あたり約3,130円)。
3. 他社サービス2
税別1,000円プランから始められる — モバイルアプリ対応の案件管理
税別1,000円/月から利用でき、iOS/Androidアプリにも対応しています。
強み
- 1,000円プラン(税別1,000円/月、年額契約)から始められる
- iOS/Androidアプリでモバイル利用が快適
- 集団訴訟管理機能が充実
- MoneyForward連携で会計処理を効率化
- 独立開業支援のDXパックあり
注意点
- 事務員も弁護士と同額の課金(弁護士・事務員の区別なし、利用者1人あたりの料金)
- 1,000円プランは基本機能のみ。フルスペックはフルプラン(税別10,000円/月)が必要
- 無料プランはなし
料金プラン(税別・利用者1人あたり)
| プラン | 年額契約(税別) | 月額契約(税別) |
|---|---|---|
| 1000円プラン | 1,000円/月 | 1,200円/月 |
| 案件管理プラン | 5,000円/月 | 6,000円/月 |
| 案件・顧問管理プラン | 7,000円/月 | 8,400円/月 |
| フルプラン | 10,000円/月 | 12,000円/月 |
※ 弁護士・事務員を問わず、利用者1人あたりの料金です。初期費用は基本なし(データ移行が必要な場合は別途)。
4.他社サービス3
Salesforce基盤のエンタープライズ向け — 大規模事務所にも対応
Salesforceプラットフォーム上に構築された法律事務所向け業務支援サービスです。事件管理に加えて、業務分析ダッシュボードや広告管理など、事務所経営に関わる機能も充実しています。
強み
- Salesforce基盤の高いセキュリティと拡張性
- 5,000以上のアプリとの連携が可能(Google、Box、freee等)
- 業務分析ダッシュボードで事務所経営を可視化
- 個人民事から企業法務まで幅広く対応
- IT導入補助金2025の対象ツールに認定
注意点
- 料金は公式サイト非公開(要問い合わせ)。年間契約・先払い
- 別途初期導入費用が必要
- Salesforceベースのため習熟に時間がかかる場合がある
- 個人事務所には機能過多でコスト負担が大きい
5. 他社サービス4
豊富な書式テンプレートが強み
法律書の出版で知られる会社が提供する案件管理システムです。同社の法律書式集をベースとした豊富な書面テンプレートが特徴です。
強み
- 書式集に基づく豊富な文書テンプレート
- 相談管理から事件管理、顧問先管理まで対応
- ベーシック/プレミアム/プロフェッショナルの3プラン構成
- 2週間の無料トライアル(プロフェッショナル機能で試用可)
注意点
- 料金は非公開(要問い合わせ)。年間契約のみ
- 初期導入設定・支援費が別途必要
- OCR機能や通帳OCR機能は非対応
6. 他社サービス5
日本最大の法律ポータルが提供 — LIBRARY・セミナー付きのバンドル
案件管理に加え、法律書籍のオンラインアクセス(2,000冊以上)やオンラインセミナー(100本以上)がバンドルされています。
強み
- 200人以上の弁護士へのインタビューを基に設計された業務テンプレート
- 法律書籍のオンラインアクセス(LIBRARY)とセミナーが付属
注意点
- 月額15,000円(税別)/ 16,500円(税込)は案件管理+LIBRARY+セミナーの3点セット価格。案件管理単体での販売はなし
- LIBRARY等が不要でも含まれるバンドル型のため、案件管理だけの利用は割高感がある
7. 他社サービス6
老舗ベンダーの実績 — 買い切り型でオンプレミスも選べる
司法書士・弁護士向けシステムの開発実績が豊富な会社が提供しています。月額課金型ではなくライセンス買い切り型のソフトウェアで、クラウドアクセスにも対応しています。
強み
- 法律業界向けシステムの長年の開発実績
- 破産管財・任意整理・相続遺言など専門分野別の拡張キット(パワーアップキット)
- 法改正対応のバージョンアップがソフトウェア保守サービスに含まれる
- クラウドが不安な方はオンプレミス型を選択可能
注意点
- ライセンス購入型のため初期費用が高額(具体的な金額は要問い合わせ)
- 別途年間のソフトウェア保守契約が必要
- Cloud Assistはアドオン的な位置づけで、クラウドネイティブではない(Cloud Assist月額1,980円/1アカウント〜、税込)
- UIが旧来の業務システム的で、操作に慣れが必要
ムのバンドル(LIBRARY付き)も価値があります。LegalWinは5名以上のPremiumプラン年額一括契約でボリュームディスカウントが適用されます。
事件管理システム導入のメリット
事件管理システムを導入した弁護士からは、以下のような効果が報告されています。
- 利益相反チェックの時間短縮:手作業で数分かかっていた確認が、システム上で即座に完了
- 書類探しの時間削減:紙の記録をめくる必要がなくなり、OCR全文検索で瞬時に該当箇所を特定
- 期日管理の漏れ防止:Googleカレンダー連携やアラート機能により、期日や締切の見落としを防止
- 通帳管理の効率化:破産管財事件の通帳を手入力する作業がOCRで大幅に短縮
- テレワーク対応:クラウドベースのため、事務所外からも事件情報にアクセス可能
よくある質問
Q. クラウド型の事件管理システムはセキュリティが心配です
現在のクラウドサービスは、データの暗号化、アクセス制御、定期バックアップなど、多層的なセキュリティ対策を講じています。
個人のPCやUSBメモリに事件情報を保存する場合もリスクとは無縁ではありません。
Q. 民事訴訟IT化への対応は必要ですか?
裁判所は 2026年5月21日に民事訴訟の全面IT化を施行するとしており、オンライン申立や電子記録が本格化します。事件管理システムを導入しておくことで、こうしたデジタル化にスムーズに対応できます。
Q. 途中でシステムを変更できますか?
クラウド型サービスの多くは月額課金のため、合わなければ解約可能です。ただし、データのエクスポート対応状況はサービスにより異なりますので、導入前に確認しておくことが重要です。
まずは無料トライアルや無料プランで実際に触ってみることが、自分の事務所に合ったシステムを見つける最も確実な方法です。
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