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「弁護士向け案件管理サービス○選」みたいな記事について

 弁護士向け事件管理サービスLegalWinの代表をしています、弁護士の橋本訓幸と申します。

 案件管理サービスを探して検索エンジンで検索をすると、検索上位の方に「〇〇サービス◯選」みたいな記事が表示されることがあるかと思います。
 最近ですと弁護士向けのサービスに限らず、検索結果には何かとこのようなタイトルの記事が目につきます。
 サービス提供者目線で見た場合に、利用者がサービスを選ぶ際には注意した方がいいのではないかと思う点がありましたので、ご紹介したいと思います。

記事を見る際のポイント

 サービス提供者の目線でそのような記事を見てみると、記事中で選ばれているサービスのラインナップに違和感を覚えることが多々あります。
 「ええ?そんなとこのサービスが入っているの?」ということもあれば、「あそこのサービスはなぜ入っていないんだろう?」と不思議に思うことも多いです。
 自分たちがサービスを提供する立場であって、前々からいろんな情報に接していればこそこのように違和感を覚えることができるわけですが、サービスをこれから探そうと思っている方からすれば、詳しいことは分からないですよね。
 そこで注意すべきポイントをいくつか挙げさせていただきます。

①記事作成者自身もサービスの提供者である場合

 あたかも中立の立場でサービスを選び、紹介しているような体裁を取ってはいるものの、自分たちもそのサービス提供者の一つであるという場合です。
 非常によくあります。
 このような記事は、どうしたって内容が中立にはならないですよね。
 単なる広告であり、そうである以上、誘導したい結論は決まっているわけです。
 個人的な意見としては、このような記事は読む価値がないと思います。
 最近では小さめに広告を含む旨を表示している場合もあるようですが、そもそもの体裁が広告で書くべき体裁ではないので、あまり免罪符としては機能しないように思います。

②直接紹介しているサービスを提供しているわけではないが、何らかのサービスを提供している場合

 ①ほどあからさまではないものの、近接する領域のサービスを提供している業者が記事を作成しているというパターンです。
 これも非常に多いです。このような記事が上位に来てしまうこと自体、Googleの順位表示のアルゴリズムがもう機能しなくなっていることを示す例だと個人的には思っています。
 この場合は単なるSEO(サーチエンジン最適化)として量産された記事なので、内容が薄く、上っ面なことが記載されているだけということが多いです。
 リンク集的な意味は多少はあると言えなくはないかもしれませんが、そもそもサービスの選択が適当なことが多いので、その点でやはりあまり意味がなく、利用者の方が参考にできるものではないと思います。

③作成者がちゃんと体験してサービスを比較している場合

 このようなパターンであれば、大変参考になると思います。仮に紹介されているサービスが偏っていたとしても、少なくとも書かれているサービスについての一つの使用感の紹介ということで、サービスを探している利用者の立場からは、とても役立つ情報だと思います。
 ただし残念ながらこのような情報はほとんど見つからないですし、あっても検索上位には表示されないということが多いです。

 あくまで私の個人的な意見ではありますが、「〇〇サービス◯選」という記事の読み方についてご紹介させていただきました。
 なお、我々も弁護士向け事件管理サービスを提供していますから、今回の記事もその立場を前提とした言説となっていることにはご注意いただければと思います。

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