LegalWinの通帳OCR機能を使ってみる — 後見・破産管財の通帳転記を自動化
後見事件や破産管財事件では、依頼者や被後見人の通帳を何冊もチェックし、入出金の状況を確認する――そんな地道な作業が避けて通れません。LegalWinの通帳OCR機能は、この「通帳データをデジタル化」し、集計したり一覧したりといった作業を行えるようにします。
スキャナーで取り込んだ通帳画像から取引明細がテキストデータとして自動抽出され、月別収支や金額の大きな取引が自動で集計されます。後見事件の年次報告、破産管財事件の収支状況把握が、実務レベルで劇的に楽になります。
目次
特徴1 スキャナーで取り込んだ通帳画像をそのまま処理
通帳OCRは、スキャナー(ADF付きスキャナーや複合機のスキャン機能など)で取り込んだ通帳画像を取り込むのが基本です。事務所にある複合機でスキャンしたPDFや画像をそのままアップロードすれば、OCR処理が始まります。
スキャナーで取り込むと画質と画角が安定するため、OCRの認識精度が高く、その後の修正作業も最小限で済みます。スマートフォンで撮影した画像にも対応していますが、画質や画角がばらつきやすく認識精度が落ちることがあるため、可能な限りスキャナーでの取り込みを推奨します。
特徴2 取引明細を自動でテキスト化
通帳画像をアップロードすると、日付・摘要・入金額・出金額・残高の各欄が自動で認識され、表形式のデータとして抽出されます。
Excelで1件ずつ打ち込む作業が不要になり、1冊の通帳を数分で処理できます。
認識結果はLegalWin上で表示・編集できるため、誤認識があっても後からまとめて修正できます。全件を手入力し直すより、OCR結果を確認・補正する方が圧倒的に早く終わります。
特徴3 月別収支表が自動で生成される
OCRで取り込んだ取引データから、月別の収入・支出・残高推移が自動で集計されます。
破産管財事件では、「この1年間の収支状況」を直接裁判所に報告する必要があるわけではありませんが、危機時期前後の金銭の流れをなんとなくではなく、具体的に可視化して把握することができます。
複数口座・複数期間の通帳を取り込んでいれば、それらを統合した収支表が作成されるため、財産状況の全体像が俯瞰しやすくなります。
詳しくは破産管財事件向けに通帳をOCRして月別収支、金額の大きい取引を表示するをご覧ください。
特徴4 金額の大きい取引を自動ピックアップ
破産管財事件では、高額な出金や不自然な資金移動を見つけ出すことが一つの手がかりとなります。LegalWinは、取り込んだ取引データから、すべての口座を通じて入出金を自動で抽出し、金額の大きいものから順に並べて表示します。
金額の大きな取引は、収支に与える影響が大きいことから、追跡調査の対象を効率よく洗い出せます。手作業で通帳を眺めて怪しい取引を探す労力が大幅に削減されます。
特徴5 後見事件の年次報告に直結する
成年後見人として家庭裁判所に提出する年次報告では、被後見人の口座の入出金状況を整理して報告する必要があります。LegalWinの通帳OCR機能を使えば、年間を通した入出金データが事件単位で蓄積され、報告書作成時にはそのデータを参照するだけで済みます。
収支についての書類そのものを提出する必要のない事件もありますが、その場合でも収支のチェックを正確に行えますので、集計ミスや見落としを防止することにつながります。
詳しくはLegalWinで後見事件の管理を行うをご覧ください。
特徴6 複数口座・複数通帳を一元管理
依頼者が複数の銀行口座を持っている場合でも、口座ごとに通帳データを取り込めば、LegalWin上で一元管理できます。
財産目録の作成や債権者への説明もスムーズに行えます。
紙の通帳を何冊もめくり比較する作業から解放されます。
特徴7 誤認識は後からまとめて修正できる
OCRの精度はかなり高いものの、通帳の印字のかすれや取り込み条件によっては誤認識が発生することもあります。LegalWinでは、OCR結果を画面上でセルごとに直接編集できるため、誤認識箇所だけをピンポイントで修正可能です。
「元画像と並べて確認しながら修正する」という運用ができるため、修正漏れが起きにくく、最終的なデータの精度も高まります。なお、最初からスキャナーで取り込んでおけば誤認識そのものが少なくなり、修正作業の負担も小さく抑えられます。
通帳転記の時間を、本来の事件対応に回す
通帳1冊をExcelに手入力する時間は、短くても30分、長ければ数時間に及びます。
このような単純作業時間が他の仕事を圧迫している現実があります。
LegalWinの通帳OCR機能を使えば、その時間を依頼者対応・書面作成・事件分析といった本来の業務に振り向けられます。
通帳OCR機能はベーシックプラン以上でご利用いただけますので、後見・管財事件を扱う事務所の方は、ぜひ一度お試しください。
通帳OCR機能の実務的な活用については、成年後見事件の通帳管理をOCRで自動化する方法、および破産・管財事件の収支状況把握を効率化する方法でも詳しく解説しています。
他の機能とあわせてより深く使い込みたい方は、引き続きLegalWinをもっと使いこなす!から他のレベルもご参照ください。