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【2026年5月義務化】mintsの証拠提出ガイド|証拠番号・ファイル名・証拠説明書の準備方法

2026年5月21日、民事訴訟手続をデジタル化する改正法が全面施行され、訴訟代理人である弁護士には「mints(ミンツ)」を使った電子提出が義務化されました。
これまでのように書面を持参・郵送して提出する方法は、原則として使えなくなっています。

義務化に伴い、現場で特に質問が多いのが「証拠(書証)の出し方」です。
証拠番号の付け方、PDFファイルの分け方、枝番の扱い、ファイル名の付け方、証拠説明書の提出方法——本記事では、mintsで証拠を提出する際のルールと実務上の注意点を整理し、提出前の準備作業を効率化する方法を紹介します。

mintsとは|2026年5月から弁護士の電子提出が義務化

mints(民事裁判書類電子提出システム)は、訴状・主張書面・書証・証拠説明書などをインターネット経由で裁判所に提出するためのシステムです。
令和4年法律第48号(民事訴訟法等の一部を改正する法律)に基づき、令和8年(2026年)5月21日に全面施行され、フェーズ3へ移行しました。

改正後の民事訴訟法132条の11第1項により、訴訟代理人である弁護士等は、インターネットを使用してファイルを提出する方法(電子申立て)によることが義務付けられています
裁判所のシステム障害など、自らの責めに帰すことができない事由がある場合に限り、例外的に書面での提出が認められます。

mintsで証拠(書証)を提出するときの基本ルール

mintsで書証を提出する際には、紙の提出とは異なるいくつかのルールがあります。
提出後に取り返しがつかない場面もあるため、事前に押さえておきましょう。

証拠は原則1点ずつ個別のPDFにする

mintsでは、書証を原則として1点ずつ別々のPDFファイルにして提出します。
たとえば甲第1号証から甲第5号証まで提出する場合、5つすべてをまとめて1つのPDFにすることはできず、「甲第1号証」「甲第2号証」……と個別のファイルに分けてアップロードするのが原則です。

事件情報画面でファイルアップロードの「証拠」タブを選び、PDFを選択して「追加」、提出するファイルがそろったら「提出」する流れです。
証拠が多い事件では、この「1点1ファイル」の原則がそのまま作業量に直結します。

枝番のある証拠は1つのPDFにまとめる(重要な例外)

「1点1ファイル」には重要な例外があります。
それが枝番のある証拠です。
「甲5の1」「甲5の2」のように、1つの証拠番号の下に枝番を付した複数の書類は、枝番ごとに分けるのではなく、親番号単位で1つのPDFにまとめて提出します。

mintsの公式FAQでも、次のように案内されています。
書証は原則として1点ずつ1ファイルにするものの、枝番のある書証は、ファイル名を「甲001_1〜3」等としたうえで、1つのファイルにまとめて提出します。
その際、各枝番に係る証拠を区別できるように、書証データ(PDF)の右上に証拠番号を記載する必要があります。

つまり、枝番のある証拠では「複数の枝番を1つのPDFに結合する」「各ページの右上に枝番付きの証拠番号を表記する」「ファイル名を範囲表記にする」という、通常の証拠とは異なる準備が必要になります。
この一手間が、枝番の多い事件では地味に大きな負担になります。

証拠説明書もPDFで別途提出する

証拠説明書も、書証と同じくPDF形式でmintsにアップロードします。
証拠ファイルを「証拠」タブから提出したうえで、「証拠説明書」タブを選んで証拠説明書のPDFを追加し、まとめて提出します。
WordやExcelのまま提出するのではなく、PDFに変換してから提出する点に注意してください。

ファイル名は裁判所・相手方に表示される

mintsにアップロードしたファイルのファイル名は、裁判所と相手方代理人にそのまま表示されます
社内整理用に依頼者名やメモを付けたファイル名のままアップロードすると、情報漏えいにつながるおそれがあります。
提出前に「甲第1号証」「甲001_1〜3」のような提出用の名称にリネームしておくのが安全です。

また、ファイル名には文字数の上限(おおむね50文字以内)があり、使用できない記号もあります。
PDFはパスワード(暗号化)がかかっていないもので、1ファイルあたりの容量上限にも注意が必要です。
提出前にこれらの条件を満たしているか確認しましょう。

誤ってアップロードしたファイルは代理人側で削除できない

mintsでは、誤ってアップロード・提出したファイルを、代理人側の操作で自由に削除することはできません
番号を間違えた証拠や、社内メモの残ったファイルをそのまま提出してしまうと、後からの修正が難しくなります。
だからこそ、提出前の段階で証拠番号とファイル名を正確に整えておくことが、これまで以上に重要になります。

mintsの証拠番号・ファイル名でつまずきやすいポイント

mintsのルール自体はシンプルですが、実際の事件では次のような場面で手間が増えがちです。

証拠番号の振り直しとファイル名の不一致

提出直前に証拠を追加・差し替えると、それ以降の証拠番号がずれます。
紙であれば証拠説明書を直せば済みましたが、mintsでは「証拠番号・PDF内のスタンプ・ファイル名・証拠説明書」の4つすべてを一致させる必要があります。
1件の追加が、複数ファイルのリネームと証拠説明書の修正に波及します。

枝番の結合と証拠番号スタンプ

枝番のある証拠は、複数の枝番ファイルを1つのPDFに結合し、各ページの右上に「甲第5号証の1」「甲第5号証の2」のような証拠番号を表記する必要があります。
PDF結合ソフトと番号スタンプを別々に使って手作業で行うと、枝番の多い事件では相当な時間がかかります。

大量の証拠ファイルのリネーム作業

スキャンしたPDFは「scan001.pdf」のような無機質なファイル名になっていることがほとんどです。
これを1件ずつ「甲第1号証」「甲001_1〜3」とリネームしていく作業は、証拠が数十点に及ぶ事件では相当な時間がかかります。

提出前の準備をLegalWinで効率化する

mintsへの提出操作そのものは裁判所のシステム上で行いますが、その前段の準備——証拠番号の整理、枝番の結合、証拠説明書の作成、PDFへの番号スタンプ——は、LegalWinで大幅に効率化できます。

  • 証拠番号の自動管理:ドラッグ&ドロップで証拠を並び替えると、以降の番号が自動で振り直されます。枝番(甲5の1・甲5の2)も自動で整います。
  • 証拠説明書の出力:証拠番号・標目・作成日・作成者が反映された証拠説明書を出力できます。mints形式の証拠番号に対応したテンプレートも用意されています。
  • PDFへの証拠番号スタンプ:PDFに「甲第10号証」などの番号を直接スタンプできます。mints形式(甲010 等)の表記にも対応しています。

枝番は「1つのPDFに結合」してダウンロードできる

LegalWinには、枝番のある証拠を、mints形式の証拠番号を付したうえで1つのPDFに結合してダウンロードする機能があります。
これは、mintsの「枝番は1つのファイルにまとめて提出する」というルールにそのまま対応した機能です。

ダウンロード時に「枝番を結合」を選ぶと、同じ符号・同じ親番号の枝番ファイル(甲5の1・甲5の2……)を自動でまとめ、各ページに「甲005-1」「甲005-2」のような証拠番号をスタンプしたうえで、1つのPDFに結合します。
PDFだけでなく、JPEGやPNGの画像も自動でPDFに変換してから結合できます。
出力されるファイル名も「甲005-1〜3 ◯◯.pdf」のように、mintsでそのまま使える範囲表記になります。

枝番の結合・証拠番号のスタンプ・ファイル名の整形を1つの操作でまとめて行えるため、枝番の多い事件ほど、提出前の準備が大きく楽になります

証拠番号管理の具体的な操作は、証拠説明書の作成と証拠番号の管理を効率化する方法証拠に証拠番号を付けるで詳しく解説しています。

mints提出のおすすめワークフロー

提出直前に慌てないために、証拠の準備からmintsへの提出までを次の流れで進めると、番号・ファイル名・証拠説明書の食い違いを防げます。

ステップ1:LegalWinで証拠番号を整理する

証拠PDFをアップロードし、ドラッグ&ドロップで順序を整えます。
差し替えや追加があっても、番号は自動で振り直されます。
枝番のある証拠は、枝番として設定しておきます。

ステップ2:証拠説明書を出力する

立証趣旨を入力したうえで証拠説明書を出力し、提出用にPDF化します。
mints形式の証拠番号で出力しておくと、提出時の表記とそろえられます。

ステップ3:各PDFに証拠番号をスタンプする(枝番は結合)

通常の証拠は、各PDFに「甲第◯号証」をスタンプします。
枝番のある証拠は、「枝番を結合」を使って、証拠番号スタンプ付きの1つのPDFにまとめます。

ステップ4:提出用にファイル名を整える

依頼者名や社内メモを含まない、「甲第1号証」「甲001_1〜3」のような提出用のファイル名にします。
文字数・記号・容量の条件も確認します。

ステップ5:mintsで提出する

mintsの「証拠」タブから証拠を追加し、「証拠説明書」タブから証拠説明書を追加して、内容を確認のうえ提出します。
提出後は削除できないため、番号・ファイル名・点数を最終確認してから提出ボタンを押します。

mintsの証拠提出に関するよくある質問

複数の証拠をまとめて1つのPDFで提出できますか?

原則できません。
書証は、できる限り1点ずつ個別のPDFファイルに分けてアップロードします。
ただし、枝番のある書証は例外で、1つのファイルにまとめて提出します。

枝番のある証拠(甲5の1、甲5の2など)はどう提出しますか?

枝番ごとに分けず、親番号単位で1つのPDFにまとめて提出します。
ファイル名は「甲001_1〜3」等の範囲表記にし、各枝番を区別できるよう、書証データ(PDF)の右上に証拠番号を記載します。
LegalWinの「枝番を結合」機能を使うと、結合と証拠番号スタンプをまとめて行えます。

証拠説明書はWordやExcelのまま提出できますか?

PDFに変換してから提出します。
LegalWinで出力した証拠説明書をPDF化して、mintsの「証拠説明書」タブからアップロードしてください。

アップロードするファイル名に決まりはありますか?

ファイル名は裁判所と相手方に表示されるため、依頼者名などの機微情報を含めないようにします。
文字数の上限(おおむね50文字以内)や使用できない記号があるため、「甲第1号証」「甲001_1〜3」のような簡潔な提出用の名称に整えるのが安全です。

間違えてアップロードしてしまったらどうなりますか?

代理人側の操作では自由に削除できません。
誤提出を防ぐため、提出前の段階で証拠番号・ファイル名・証拠説明書を正確に整えておくことが重要です。

まとめ

mintsの義務化により、証拠の提出は「原則1点ずつPDF化し、枝番はまとめて1つのPDFにし、証拠番号・ファイル名・証拠説明書を一致させて提出する」という、これまで以上に正確さが求められる作業になりました。
提出後にファイルを削除できないことを考えると、提出前の準備の質がそのまま提出の安全性につながります

LegalWinなら、証拠番号の自動管理・枝番のPDF結合・証拠説明書の出力・PDFへの証拠番号スタンプまで、mints提出前の準備を1つの画面で完結できます。
証拠や枝番の多い事件ほど、その効果は大きくなります。

フリープランでも証拠説明書機能をお試しいただけます。
まずは実際の事件データで操作感をご確認ください。


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